いささか乱暴な インディーズゲーム/同人ゲーム/フリーゲーム の比較 ------------------------------------------------------------------------------- ■インディーズゲーム ・商業的か趣味的か 商業的、というよりも、ハードウェアホルダー等の「大手企業」に対して 独立的(independent)なゲーム開発、というのが本来の意味合いであり 日本語の「中小企業」やレコードショップのインディーズ棚程度のニュアンスしかない ・文化圏、配布形態 明快な趣味的なゲーム発表の場を持たなかった海外の開発者が、洞窟物語ショックと STEAM等ダウンロード販売サービス普及の波に乗ってウェーイしちゃった結果、今に至る Kickstarterなどのファンディングもトレンディに ・特性、特色 往年の作品の「精神的続編」など、 クラシックなゲームを体質的に作れなくなった大手に代わって その供給を担うところまで来ている ・技術力 プロや元プロの「独立」によって作られたり、学生チームからの起業など 技術の下積みがすでに十分なされているメンバーで開発されていることが 多いように見える ------------------------------------------------------------------------------- ■同人ゲーム ・商業的か趣味的か 趣味の範疇とされている が、お金が絡むせいで色々と揉める 二次創作作品であればさらに元作品の権利の部分でも揉める ・文化圏、配布形態 同人誌即売会を祖とするため、配布も同人誌即売会での手渡しが基本となる 仲介販売を委託する店舗やDLサービスで普通に流通しており イベントを介さなくても買えてしまう実情もある ・特性、特色 実質的統一規格であるWindows95の普及以前は コンピュータそのものが同人趣味として扱われてきたが 現在ではアニメマンガゲームの二次創作(fanart/palody)や性的要素(hentai)が主たる所 一方でオリジナルな作品が育っていく土壌も存在してはいる ・技術力 アマチュアも居れば 自分の所属先では思うようなゲームの作れないプロがはっちゃけたりもする ------------------------------------------------------------------------------- ■フリーゲーム ・商業的か趣味的か 趣味的 無料配布であり、アマチュアイズムが強い ・文化圏、配布形態 パソコン通信のフリーウェア(freeware)文化を祖とするため 古式ゆかしいバイナリダウンロード形式をとる ブラウザ上で動くものをフリーゲームと呼ぶと眉をひそめられる ・特性、特色 フリーウェアのゲームだからフリーゲームであるが 自由なゲームだからフリーゲームだという主張をしており 無料のゲームだと言うと怒られる ・技術力 他に比べ丁稚な部分があることは否めない そもそもの技術力を磨くための習作や実験作として開発されている場合もある 高い技術力をもって登場した作品は驚きをもって迎えられる ------------------------------------------------------------------------------- written by Tacashi.M First edit:2016/06/20 - Last update:2016/06/26 end of document